CLOCK KITCHENとは?

CLOCK KITCHENとは?

クロックキッチンロゴ

CLOCK KITCHENクロックキッチン」とは、これから飲食店を始めたい人や、既に自分の飲食店があるけれども別の場所でもPRしたい人、自分の作っている農作物などの食材をPRしたい人が、初期投資をほとんど掛けずにまずは始められる、曜日替わり・時間替わりのシェアキッチン・レンタルキッチンです。

「シェアキッチン」や「レンタルキッチン」というキーワードは、仲間内だけで集まって食事を作り合って食べる施設という印象もあるかもしれませんが(仲間内のみの場合は営業許可が必要無い場合が多いです)、私たちの「CLOCK KITCHENクロックキッチン」は、事業としてこれから飲食店舗を行いたい人または、すでに飲食店舗を運営している人が「飲食店営業」または「食料品販売業」の営業許可を取り、曜日替わり・時間替わりで毎週不特定多数のお客様に対して料理を提供するための施設となります。

現在は、埼玉県さいたま市の大宮駅東口に、ランチ時間帯限定の飲食営業店、イートイン・テイクアウト・菓子製造複合店、シェアリング型キッチンカー、時間貸しの菓子製造施設の、3店舗6施設、南浦和(住所は川口市となりますが南浦和駅より徒歩10分)に飲食店営業施設が1店舗、川越市に飲食店営業施設が1店舗があります。

CLOCK KITCHEN の特徴

シェアキッチン・レンタルキッチン「CLOCK KITCHENクロックキッチン」には、以下の特徴があります。

飲食店を曜日単位で始めることができます

飲食店を始めたい!と思っても、初期投資や物件探しなどで第一歩が踏み出しづらいこともあると思います。乗り入れ乗降車数で埼玉県1位の大宮駅近くの1階の路面店や、週末はもちろん平日も観光客でにぎわう川越市の蔵造りの街並みにある1階の路面店で、「飲食店営業」「菓子製造業」の許可を取れる設備を整えており、まずは飲食店営業にチャレンジできる環境をご用意しています。

    

自分の屋号で飲食店を始めることができます

自分の屋号で飲食店を始められ、お店の外観の一部を都度変えたり、お店の前にA看板を出したりもできます。まずはシェアキッチン・レンタルキッチン「CLOCK KITCHEN」で腕試しをしたあとに、手応えがあり、自分で物件を探して開業した際にもお客様にスムーズに周知させることができます。

また、飲食店を始めようと思った際には、食品衛生責任者などの必要な許可関係、商品の開発、ウェブサイトやSNSでの情報発信、いざ独立しようとした際には物件取得や融資や補助金関係など、開業にはさまざまなハードルがあると思います。まずは営業をしつつ、それらを勉強、相談できるコミュニティを用意しています。

    

サブスクリプション(月額課金)やキャッシュレスの仕組み(特許出願中)を用意しています

最近では、飲食店舗において、現金支払いではなく交通系電子マネー・クレジットカード・QR決済などのキャッシュレスの導入はもちろん、例えば、月に2,000円を支払っている人には毎日コーヒー1杯まで無料というような月額課金制のサブスクリプションを導入している店舗も増えてきました。

最近では無料で利用できるレジアプリも増え、キャッシュレスの導入も敷居が低くなってきていますが、サブスクリプションの導入においては、今でも個人店においては敷居が高いように思います。

私たちのシェアキッチン・レンタルキッチン「CLOCK KITCHEN」では、母体がIT事業会社であることから、初めからその仕組みを内製化しており用意しており、利用することができます。

店舗運営において、サブスクリプションを導入することの店舗側のメリットとしては、天候やイベントの有無や突発的な事件などによるお客様の増減による売上の変動を平準化して、その日ごとのお客様の数の変動に依存せずに、売上の安定化を図ることができます。

また、月額課金となることで、コミュニティを形成することが比較的簡単になり、お客様が店舗に足を運ぶ機会が増えることが期待できます。お客様にとっても、よく使う飲食店舗であれば、割安で日々の食事をすることができるというメリットがあります。

なお、1箇所の施設を複数人でシェアして利用してサブスクリプション(月額課金)やキャッシュレスを組み合わせてお客様にサービスを提供する一連のITシステムについては、シェアキッチン・レンタルキッチン「CLOCK KITCHEN」運営会社の株式会社コミュニティコムが特許出願中です。

なぜ「CLOCK KITCHEN」を始めたのか?

「CLOCK KITCHEN」を始めるキッカケは、大宮駅東口すぐの大宮銀座通り商店街にあった2坪のたばこ屋さんがご高齢により閉められ、その後に商店として貸し出す予定も無い、ということを聞き、大宮駅近くで賑わいもあり1店舗も閉まっていない商店街でついにシャッターが降りてその後もそのままシャッターが閉まっているままになるのか、ということから、再活用を考えて、曜日替わり・時間替わりのシェアキッチンを運営することになりました。

私がシェアキッチンを運営しようと考えたことには、2つの課題感がありました。

1つ目は、飲食店舗を始めたいという人への創業支援のような課題感です。
私の会社で、Yahoo!ニュースやdocomoニュースやLINEニュースなどにもコンテンツを配信している大宮経済新聞浦和経済新聞を2012年から運営している中で、飲食店に取材に行くことも多くあります。

その中には、オープンして1年2年営業しても上手くいかずに閉店、人間関係もできていたので聞いた話では、飲食店を個人で始めて初期投資に1千万円近く使い、オープン後も赤字で、閉店するにも物件を元に戻すための原状回復に数百万円掛かり、借金しか残らなかった、という人が数人居ました。もし、オープンする前に、事前にシェアキッチンのような場所で市場調査やお客様からの反応を見ることが出来ていたら、始めなかったかもしれないし、始めたとしても違う形から始められたのではないかと、話していて感じました。

また、一方で、20代30代の人の中には、いずれは独立開業して自分の飲食店を持ちたい、という人と接することも多くありました。しかしながら、資金的な問題であったり、大宮駅周辺地域の店舗物件との縁が無く、なかなかにその目標を叶えられないまま数年を過ごしている、ということも見聞きしてきました。この時、シェアキッチンを利用することで、まずは自分の料理についてのファンを増やし、お客様が多く付いていることを見せることができれば、それが実績になり銀行融資やクラウドファンディングがスムーズに進む可能性もあり、また不動産オーナーとの縁ができる可能性もあり、いつか自分の飲食店を持ちたいと思い続けて自分で商売を始められない状況よりは、より目標に近づくのではないかと思いました。

2つ目は、より地方都市における商店街の活性化としての課題感です。
私は、コワーキングスペース7F(ナナエフ)というコワーキングスペースを2012年から運営している中で、より地方都市の創業支援や地域活性化について見聞きする機会が多くありました。その中で、シャッターが閉まっている商店が多い、いわゆるシャッター商店街に見学に行ったり、お話を聞くことも多くありました。お話を伺う中で、商店街が寂れる一番初めのキッカケは、人通りが無くなったからシャッターが閉まったのではなく、誰かがシャッターを閉めて誰にも貸さなかったことから人通りが徐々に無くなり結果としてたくさんの商店がシャッターが閉まったのではないかと、個人的には思うようになりました。

大宮銀座通り商店街は、現在は人通りも多くありますが、ついに貸し出しに出ないシャッターが閉まった路面店が出てしまうかもしれない、という危機感が個人的にはありました。そこを商店街の会長からの縁でお借りして、商店街にシャッターが閉まった商店を出さない、少なくとも初めの1店舗目にならない、ということが、シェアキッチンを始めれば可能なのではないかと思いました。

さらに、シャッターが閉まっているお店が多いような商店街では、そこにコワーキングスペースのようなワークスペース・イベントスペースを作っても、その状況までになってしまうと、なかなかに商店街に賑わいを復活させようとするのは難しいと思います。一方で、シェアキッチンで、曜日替わりや時間替わりで飲食店舗を始めて、お客様が集まる料理と雰囲気を提供しているシェアキッチン利用者が、シェアキッチンを卒業して、その商店街の他のシャッターが閉まったお店を借りて自分のお店を始めて、徐々に賑わいを取り戻す、という事例を、いくつか見聞きしました。

コワーキングスペース7F(ナナエフ)を始めた時も、大宮とはいえ地方都市ということで、地方都市の先行事例として多くの見学や講演依頼がありました。私たちの「CLOCK KITCHEN」の事例が、より地方都市での商店街の活性化の1つの参考事例になれば、とも考えています。

2坪のたばこ屋さんの跡地で、シェアキッチン「CLOCK KITCHEN」を始めるとなりまして、近くにある、夜はお洒落なカフェ&バーとして営業している「シーガル」さんの昼間の空いている時間帯もお借りできることになりました。さらに2店舗の事例をご覧いただいた、元地元の酒屋さんのオーナーがすでにお店を閉めて数年経っている店を大宮・氷川参道の賑わい貢献のために活用してもらいたいと、お声かけくださり、大幅リニューアルを経てシェアキッチンに特化した店舗をオープンすることとなりました。

このシェアキッチン「CLOCK KITCHEN」から、素敵な飲食店が多く出てきて、それを食べに来る人も増えて、より街に賑わいが出ることが、私たちの願いです。

株式会社コミュニティコム
代表取締役 星野邦敏